どうも、サカモトです。
みなさんには「理想の死に方」はありますか?
死に方といっても、死ぬ「方法」ではなく、このようにして死にたいという「死に様」の話です。
僕には理想の死に方が2つあります。
この世に影響を与えない
1つ目は、
「この世に一片の影響も与えず死にたい」
というものです。
人間は生きているだけでこの世界に様々な影響を与えてしまいます。
食べ物を食べないと生きていけないし、生活する以上、物を大量に消費します。
それは避けられない事実ですし、これからもそうやって生きていくしかありません。
しかし、それでも、自分が世界に与える影響をなるべく小さくしたいのです。
家の近くを散歩していると、この世界は完璧だと思うことがあります。
生き物たちはほれぼれするほど整った形をしているし、お互いが活かされるように相互依存関係が構築されている。
たまにバランスが崩れることもあるけれど、自らの回復力で元に戻ることができる。
もう何も手を加えることはないように思います。
むしろ人が手を加えることは、彼らの邪魔をするだけなんじゃないかと思うことすらあります。
人間の生活もそうです。
もう現時点で十分過ぎるくらい豊かで快適な生活が出来ています。
これ以上の生活を求める必要は、少なくとも僕は感じません。
しかし僕らは新しく物を作り続ける。
新しく物を作るのに必要な資源以上の価値を作れているか、疑問に思います。
でも大きな話をしても仕方がない。
僕は僕の手に届く範囲で、自らの思想に従って人生を作っていくことしか出来ません。
他人のことは僕の手には余ります。
そのため、自分だけは、なるべく世界に影響を与えず生きていきたいと思うようになりました。
現時点でほぼ完璧なこの世界を持続可能にするために、自分の手の届く範囲で出来ることをしたい。
そのために、僕は自分にいくつかルールを課しています。
1つ目は、物を作る仕事をしないこと。
これ以上無駄な物を生み出すことはやめて、頭を使うことだけに注力すれば、世界に与える影響を小さくすることが出来るでしょう。
僕が表現方法をブログにしているのも、そんな理由からです。
この世には環境に優しいことを謳いながら新しいものを作り続ける動きもあります。
しかし、そもそもそれを作らないことが環境にとって一番いいということが、往々にして存在するように思います。
2つ目は、無駄を省くこと。
まず物を買わない。
買うなら長く使う。
使えなくなったらリサイクルする。
例えば洋服なら、前に着ていた服に穴が開いたりしてどうしても必要になった場合にのみ新しい服を買って、古い服は小さく切ってウェスにします。
こういう当たり前のことは簡単に見えて実践するのが難しいので、日々自分を戒めています。
3つ目は、生活をなるべくシンプルにすること。
生活をシンプルにすれば、余計な物や情報を寄せつけなくていいので、無駄を省けます。
4つ目は、自然のサイクルを邪魔しないこと。
よく秋に落ち葉などを掃除してしまうのを見ますが、落ち葉は貴重な土の養分なので、奪ってしまうとどんどん土地が痩せていってしまいます。
なるべくなら、その土地で虫や土が吸収するのを待った方がいい。
この延長線で、僕は自分が死んだ後も、できれば鳥葬などで自然のまま朽ち果てたいと思っています。
死んだ後も、鳥や虫の養分となって、自然のサイクルに取り込まれたい。
ただ、現在の日本の法律では鳥葬は認められていません。
そのため、せめて死んで灰になったら、骨壷に入れられてお墓に収められるのではなく、海や山に自分の灰を撒いてほしい。
炭素となった自分を自然に返して、次のサイクルに使って欲しいと思っています。
世界に感動して死にたい
理想の死に方の2つ目は、
「この世界は何て美しいんだろうと、感動して死にたい」
というものです。
この世の四苦を「生老病死」と定義したのは仏陀です。
四苦の中に「生」を入れたことが仏陀の貢献だと思うのですが、兎角生きることは苦労が多いです。
生きていれば辛く苦しいことは山ほどあります。
でも、死ぬ瞬間だけは、心の底から世界を愛して死にたいのです。
そのため、生きているうちに1つでも多くの美しいものを目に焼き付けておきたい。
別に世界遺産とか観光名所とかではなくていいのです。
家の近所の植え込みに咲いた花や、公園の木に降り立った野鳥の姿などで十分です。
この世の花鳥風月は完璧な姿をしているので、それらを賛美しながら生きていき、死んでいきたい。
そう思います。
死に方を考えることは、生き方を考えること
こう考えていくと、死に方を考えることは生き方を考えることに直結します。
理想の死に方から理想の生き方が見えてくるのですね。
僕はやっぱり、他人に頼らず、自立して自由な生活をしながら、花鳥風月に浸っていけたら幸せだなぁと思います。
あなたの理想の死に方は何ですか?
ではでは。