どうも、サカモトです。
ここしばらくブログを更新できませんでした。
なぜなら「メニエール病が再発したから」です。
1年半ぶりの再発
去年の8月頃、初めてメニエール病で倒れました。
関連記事:「メニエール病の名医」に実際に診てもらった:メニエール病への対策とその結果
その後マラソンをして有酸素運動を心がけたり、瞑想をしてストレス軽減に取り組んだりして再発は免れていました。
しかし、12/3、まためまいで倒れました。
発症から14日くらいで回復しましたが、あまりに発症が久しぶりだったので、メニエール病の症状は発症からどれくらいで治るのか、何日経過後にどんな症状が残るのかをほとんど覚えておらず、不安な日々を過ごしました。
今回はこの反省をふまえ、症状の経過報告を書いていきたいと思います。
メニエール病発症からの流れ
1日目:めまい発症、倒れる
朝起きて会社に行き、仕事をするまでは普通に過ごしていました。
異変は仕事からの帰り道で起きました。
最寄駅から自宅まで歩いて帰っていたところ、まっすぐ歩けずにふらふらする自分に気づきました。
「あれっ何かおかしいな」と思ったのですが、メニエール病の恐怖を忘れていたぼくは、あまり気にかけないまま家に帰り、晩ご飯の支度をすることに。
いつものようにラジオを聴きながら料理をしていたのですが、料理が終わる頃になって急激に視界がぐるぐる回り出しました。
帰り道で感じた少しふらふらする感覚とは違い、目の前が90度くらい回転するほどのめまいを感じました。
「あっこれはまずいぞ」と思って急いでトイレに駆け込み、そのまま床に倒れ込みました。
それからはひたすらトイレに向かって吐き続ける時間が続きます。
まだご飯を食べていなかったので出るものもなく、こみ上げてくる胃液をひたすら自分の身体から押し出す作業が続きました。
「ああ、これはメニエール病だな」と、冷静な頭で考えていました。
それは奥さんが帰宅し、トイレに倒れこんでいるぼくを見つけてくれるまで続きました。
そして一瞬吐き気が止んだ隙にベッドに逃げ込み、服を着替えることも晩ご飯を食べることもできないまま床につきました。
2日目:病院に行くこともできずひたすら寝込む
朝起きて目を開けると、信じられないほど世界がぐるぐる回っています。
ベッドの上で起き上がることもできません。
目をつむっていてもぐわんぐわん揺れているのが分かります。
ひとまず会社に連絡を入れ、仕事は休むことに。
このときに「メニエール病になったら何をすればいいんだっけ・・・」と、前回の記憶を呼び戻そうとしますが、何も浮かんできません。
前回あんなに苦しんだのに何も学んでいない自分に愕然としました。
目が回って文字が読めないので、奥さんに頼んで対応策を調べてもらいました。
「救急車は揺れるので余計症状が悪化するかも」という記事があったので、自宅でそのまま眠り続けることに。
(これは後日間違いであることが分かります)
この日は自宅のベッドで目を回し続けて終わりました。
3-4日目:症状がよくならないので病院へ
3日目の朝も相変わらず目が回り続けています。
つらい。久しぶりだけど本当につらい。
立てないし歩けない。
すぐそこにあるトイレに行くのも苦しい。
食べ物もゼリー状のものしか口にできない。
これではいかんということで、病院に行くことにしました。
もちろん歩けないので自宅までタクシーを呼んで病院へ直行。
タクシーに乗っている間も吐き気は止まりません。
なんとか吐き気を抑えて病院に到着し、奥さんに身体を支えられながら中に入ります。
目を開けると目の前が回って辛いので、目を薄目にしてなるべく開けないように進みます。
ふらふらになっているぼくの様子を見た看護婦さんが、見かねて車椅子を出してくれました。
それを使って院内を移動します。
診察室に入り診察を受けた結果、おそらくメニエール病だろうということ。
予感は当たっていました。
そのまま病院で1時間ほどかけて点滴を受け、少しだけめまいが治まりました。
薬をもらい、またタクシーで自宅に帰って、その日はベッドで眠り続けました。
次の日もあまり動くことができず、ほとんどをベッドで過ごしました。
5日目:発症後初めて出社、すぐ帰宅
この日はどうしてもやらなければいけない仕事があったので、午後から出社しました。
ですが、こんなに普通の道が怖いと思ったことはありませんでした。
目に入ってくる情報量が多いとめまいがひどくなるらしく、目線を上げると気持ち悪くなります。
そのためずっとうつむいて歩くことしかできません。
すると近づいてくる人に気づくのが遅くなるのです。
と同時に、ぼくはまっすぐ歩こうとしてもめまいでふらつくので、人とすれ違う時にぶつかりそうになります。
近づいてくる人の気配を感じ取れない状況と、自分の動きをコントロールできない状態が相まって、とても不安でした。
やっとの思いで会社までたどり着いても、会社にいるのが怖い。
やっぱり人とぶつかりそうになるし、いつまためまいが発症して倒れてしまうか分かりません。
心配してくれた同僚や先輩になんとか仕事を引き継ぎ、再び恐ろしい思いをしながら帰宅しました。
6-7日目:徐々に回復するも出社できず
その後は会社を休む日が続きました。
上司はめまいに対して理解がある人なので、ぼくが出社したいといっても「今は休んだら?」と言ってくれました。
「早く出社して遅れた分を取り戻さないと」と気は急く一方なのですが、身体のことばっかりはどうしようもないので、休むことに専念しました。
薬の効果か、次第にめまいは回復し、まだふらふらはしますが歩けるくらいにはなりました。
有酸素運動が大事であることは知っていたので、自宅の周辺を歩ける範囲で散歩したりしながら過ごしました。
しかしまだまだ人の多い場所に外出することは難しく、発症から1週間を過ぎても出社できませんでした。
8-11日目:二度目の来院、続く自宅療養
最初の来院から1週間経ったので、二度目の来院です。
タクシーではなく電車を使い、一人で歩いて行くことができました。
病院内でも、前回のように車椅子で運ばれることなく自分で院内を移動できます。
自分の診察を待っている間も本を読むことができました。
普通に考えればどれもできて当たり前のことですが、めまいで倒れるとできないことばかりです。
それができている自分に静かに達成感を感じました。
診察の結果、まだ少し症状は残っているものの、かなり回復したとのこと。
もう病院に来なくていいように2週間分の薬をもらい、家路につきました。
12-15日目:発症後初めての出張
いよいよ仕事に復帰するときがきました。
このときの仕事は、なんと3泊4日の出張でした。
発症後いきなりの長期出張。
急に身体に負担をかけるとめまいが再発するのではないかと不安に感じ、正直行くかどうか迷いましたが、これ以上周りの人に迷惑をかけることはできないと出張に行くことに。
しかし身体をいたわり、出張につきものの懇親会はほとんどキャンセルし、なるべく身体にも心にも負担をかけないよう気を遣いました。
薬ももちろん持参し、忘れずに飲み続けました。
その甲斐あってか、なんとか無事に出張を終えることができました。
自宅に着いた時の安心感は言葉に表せられないほどでした。
16日目以降:まだ全快ではないけど普通に生活できる
そしてそれ以降は普通に生活できています。
まだたまに視界が回りかける時がありますが、意識して一点を凝視すると次第に回転が治まり、元に戻ります。
その回数も徐々に減ってきているので、もう少しで全快になるでしょう。
普通に生活できるまで2週間ほどかかりました
振り返ると、普通に生活できるまで2週間ほどかかったことになります。
「前回こんなにかかったっけ?」と意外に思いましたが、今回はこれが事実だったため受け入れるしかありません。
でも今回の再発で回復までの時間が分かっただけでも安心できました。
次は気を急くことなくメニエール病と向き合うことができるでしょう。
メニエール病は現在は難病と言われていて、完治させる方法は確立していません。
ぼくもお医者さんには「必ずまためまいはやってきますから」と断言されています。
ということは、再発したときに焦らず向き合える工夫をしておく必要があります。
本を出しました
実はこの度、ぼくがメニエール病にかかった後、完治に至るまでの経緯をまとめた『元患者が教える、メニエール病の治し方』という本を出しました。
元患者が教える、 メニエール病の治し方 (サカモトブックス)
メニエール病で苦しんでおられる方なら、きっと役立つ内容が書かれていると思います。
Kindle Unlimitedなら無料で読めますので、ぜひ一度ご覧ください。
ではでは。