旬の食べ物は天からの贈り物だ。
その時期に一番美味しい食べ物を口いっぱいに頬張る。
生きている喜びをふんだんに感じる貴重な瞬間だ。
小布施のモンブランの記事を書いたが、栗の名産地である小布施にはまだまだ絶品グルメがある。
竹風堂の栗おこわ
一つ目が栗おこわ。竹風堂というお店が有名だ。
早速買って食べてみた。
栗おこわというと、こう言ってはなんだが、好んで食べるものではなかった。
甘い栗をご飯と一緒に食べるという食べ合わせもあまり好きではなかったし、栗おこわに入っている栗はパサパサで美味しくないのだ。
でもモンブランで人生が変わったように、こちらも今までの栗おこわとは全然違った。
まず栗がめちゃくちゃ甘い。
糖度が今までの栗に比べて格段に高いのが舌を通じて感じられる。
数値で示してくれなくても感覚が甘さを訴えてくる。
またもち米にもほのかな味付けがしてあり、それが栗とご飯の相性を最高にまで高めてくれる。
今までは食べ合わせが苦手だったこの組み合わせの新しい可能性を垣間見た気がした。
こんなに美味しい栗おこわを今まで食べたことがない。
これなら毎年食べられる。
いいなぁ小布施の人は。
喜六さんのおやき
もう一つはおやき。こちらも小布施の名店「信濃製菓」さんのものだ。
見た目は肉まんっぽい。
今回はおかずっぽいものが食べたかったのと、せっかくなので長野のものが食べたいということで、野沢菜のおやきを選んだ。
一口パクリ。
外側のまんじゅうっぽいところと中の野沢菜の組み合わせがいい。
野沢菜の味は控えめで、野菜の味がしっかり感じられる。
口に入れるとふわっと野沢菜の香りが鼻をくすぐる。
香りをもっと感じたくて、思わずたくさん息を吸い込んでしまう。
食べ終わった後はほっとする、心を癒してくれる食べ物だ。
小布施には秋に行くと楽しさが何倍増しになる
前回のモンブランといい、今回の栗おこわとおやきといい、秋の小布施は食の楽しみが何倍にもなる(おやきは季節は問わないが)。
毎年秋には小布施に行くことを計画してもいいくらい、ここの食は魅力的だった。