竹内洋さん著『社会学の名著30』を読んだので感想を書いていきます。
『社会学の名著30』は、著者の竹内さんがご自身で選書した30の社会学の名著について、簡単な解説とともに紹介する本です。
社会学って何?
まず「社会学って何それおいしいの?」と思う方が多いと思います。
ぼくも専門家ではないので簡単に調べてみたところ、同志社大学社会学部のHPに載っていた藤本先生の言葉がシンプルで分かりやすいと思いました。
社会学は、世の中で当たり前と思われていることを「ほんま?」と問い直す学問。
全ての人は何らかの社会の中で生活していますが、その社会に見え隠れする本質や真理を明らかにする学問、ということができるでしょう。
社会学の楽しみとは
「その社会学のどこが面白いの?」という疑問に対して、竹内さんはピーター・バーガー『社会学への招待』という本の引用を用いて以下のように記しています。
社会学者が多くの時間を活動して過ごすのは、自分にとっても社会の大部分の人々にとっても見なれたものであるような経験の世界である。(中略)それはまったく見知らぬものに出会う時の興奮ではなく、見慣れたものの意味が変容するのを知る時の興奮である。社会学の魅力は、今までの人生を通じて生き続けてきた世界を、社会学の視界によって新しい光の下で見直すことを可能にしてくれることにある。
この文自体、噛めば噛むほど味が出るスルメのような文章なので個人的に好きなのですが、サカモト(仮)はこれを読んで、「人気ブロガーさんって社会学者と似ているのかもなぁ」と思ったのです。
人気ブロガーは「普通の世の中の意味を読み替えている」
例えばサカモト(仮)も大好きなARuFaさんのARuFaの日記。ご存知の方も多い、オモコロライターのお一人です。
もうめちゃくちゃ笑えるのでぜひ読んでいただきたいのですが、この方のブログを読んでいると、「この人は普通の人と世の中の見え方が全然違うんだろうな」と思うことが多いのです。
以下の記事に関しても、道路の縁石を「オムツに似ている」と思えるARuFaさんは、それだけで他のブロガーさんと差別化ができていると思うんですよね。
「普通の世の中の意味を読み替えている」という意味で、ARuFaさんのような人気ブロガーは社会学者との共通点があるのではないかと思わざるを得ないのです。
社会の新たな見方を学びたいかたはぜひ
このように、社会学者を目指す人だけでなく、ブロガーにとっても学ぶことが多い本です。
気になる方はぜひチェックを。
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