岩手県遠野市には「新 奥の細道」という観光地があります。
岩手県内の自然道をまとめて「新 奥の細道」と呼んでいるようで、遠野市にあるものもそのうちのひとつに数えられているようです。
この場所、桜並木が有名で、映画のロケ地にも使われたことがある場所です。
写真は緑に色づいた桜ですが、川の曲線に合わせて見切れるまでずっと桜並木が続いています。
ここ、車で横を通るたびに桜並木がきれいで、一度行ってみたかったので、時間が空いた隙に行ってきました。
遊歩道兼サイクリングロードとして整備
遠野市の新 奥の細道は、遊歩道兼サイクリングロードとして整備されています。
看板によると川沿いの道を一周するようなので行ってみましょう。
入り口には遠野を象徴するカッパくんがお出迎え。
どうでもいいのですが、身体の真ん中くらいにある出っ張りを最初あごだと勘違いして、「カッパ界にも猪木はいるんだなー」と思いながら横を通り過ぎました。
今写真を改めて見たら、これ手を重ねているんですね。
遊歩道兼サイクリングロードはこんな感じ。
きれいに手入れされているとは言えませんが、舗装はきちんとしているので自転車は気持ち良さそう。
今年の遠野は梅雨入りしているにも関わらずカラッと晴れる日が多く、夏のような日差しの中てくてくと歩きます。
でも関東で毎日続く雨にうんざりしていたぼくにとっては、照りつける日差しすらも気持ちいい体験。
途中は道ばたに生えている花を眺めたり・・・
そろそろ稲穂が伸びてきた田んぼを観察したり・・・
ローカル電車の釜石線がゆっくり過ぎ去っていくのを横目にさらにてくてく歩きました。
近くで見ると桜はやはり立派です。
このように楽しみながら歩いていたのですが、しばらくして異変に気づきました。
「歩いても歩いても何にもねぇ・・・」
そうです、歩けども歩けども何も名所が出てこないのです。
「新 奥の細道」という名前がついている以上、歴史的な風情が感じられる場所などに出会えると思っていただけに、戸惑いを隠せません。
しかも「松尾芭蕉ってお年寄りでしょ?一日の移動量ってたぶんそんな大したことないだろうから名所も近くにあるよね?よね?」と思い込んでいたので、冒頭の地図の中身もろく確認せずに出発していました。
そこで急いでさっき撮った写真を確認したところ・・・
「帰ろ」
あっさり帰りました。
ぼくが行ったのは遠野側の入り口から1.6km行ったところまで。
そこまでは何も名所はありませんでした。
しかしこの季節でも風景はとてもきれいですし、いざ桜が咲いたときは絵に描いたような美しさだと思うので、気になる方はぜひ行ってみてください。
でも自転車がいいと思います。。。