JR東日本が提案する都会と付かず離れずのライフスタイル「びゅうライフスタイル」が、正直いけてないのです。
事の始まりはというと、この前出張で新幹線を使った際、待合室でコーヒーを飲んでいたのですが、そのときふと目の前のラックに並んでいたJR東日本の冊子が目に止まりました。
何の冊子かというと、この冊子です。
都心と付かず離れず 今、暮らしたい街
このキャッチコピーを見て移住関連の冊子だと思ったので、手に取ってみました。
冊子の紹介にはこんな文字が踊っています。
都心とのほどよい距離感の暮らしのステージをご提案する、びゅうライフスタイル。
冊子の中には、「びゅう」関連の物件に既に済んでいる住人さんたちのインタビューが載っています。
どの方も自然豊かな環境で暮らすことの楽しさを語っています。
でも正直サカモト(仮)はこの冊子に載っているようなライフスタイルを魅力的には感じませんでした。
なぜならこの冊子に載っているライフスタイルは中途半端だと感じるからです。
定年後の人にとっては、なんだか中途半端
この冊子には定年後の夫婦や働き盛りの世帯のインタビューが載っています。
しかし定年後であれば既に都会にいかなければならない用事もそれほどないでしょうから、「都会と付かず離れず」である必要がありません。
堂々と隠居出来る状況にあるのですから、ぼくだったらそんな中途半端なことをしないで、もっと自然豊かなで病院なども近い便利な場所に移住するでしょう。
働き世代にとっては、よく考えると破綻している?
また働き盛りの世代であれば、いくら家の周囲の環境が恵まれていたとしても、通勤に長時間かけるよりは平日多少我慢して短い時間で通勤し、休日に早起きするなど工夫して思い切り自然を満喫した方が、長期的に見るとプラスに働くと思います。
だって働いているなら平日昼間は会社にいるわけですし、その上長時間通勤をしていたら家に帰ってくるのは夜遅くの時間でしょう。
そこから自然を満喫するといっても、次の日のこともあるでしょうからそこまで夜遅くまで起きていられないので、結局平日は自然を満喫できないことになってしまいます。
さらに長時間通勤は心身共に疲れがたまりますから、長期間続くと身体に響く可能性だってあります。
平日の疲れがたまって休日を楽しめない可能性だってありますし、身体を壊したら元も子もありませんよね。
あれ?破綻してない・・・?
二兎は追わない
この冊子に載っている暮らし方には、都会と自然の両方の要素をバランスよく求めようという心理が働いています。
そのこと自体はいいと思うのですが、求め方があまりうまくなく、どうも中途半端な印象を受けてしまうのです。
中途半端なことはせず、優先順位をはっきりさせましょう。
二兎を追うといいことありませんから。