縁があって岩手県遠野市に行くことが多いのですが、遠野は常々隠居に向いている場所だと思うんですよね。
今日はその理由について書いていきます。
遠野が隠居に向いている理由
①自然が美しい
遠野は本当に自然がきれいな場所です。
岩手県の内陸なので夏は暑く冬は寒い場所ですが、四季折々の風景がとても美しいです。
この点に関しては言葉でお伝えするより写真の方が伝わると思いますが、例えば夏の風景はこんな感じです。
秋はこんな感じです。
写真でも癒されますねー。
残念ながら手元に春と冬の写真がないのですが、そちらもとても美しいです。
自然が好きな人は必ず気に入ると思いますよ。
②食べ物が美味しい
遠野は多くの人が農業に携わっている場所ということもあって、 食べ物がおいしいです。
道の駅には地元の農家さんが作った野菜などが所狭しと並んでいます。
遠野で特に有名な食べ物と言えばやはりジンギスカンですね。
ジンギスカンと言えば北海道のイメージがあると思うのですが、遠野は実は北海道に匹敵するほどの羊肉消費量を誇る地域なんです。
またその食べ方も斬新で、写真はホットプレートで焼いて食べた時のものですが、バケツに穴をあけたものの中に固形燃料を入れ、鉄板を上に載せて焼くスタイルが一般的です。
また家が牧場の方などが普通に街にいらっしゃるので、牛乳なども新鮮ですよ。
③独自の文化がある
遠野は柳田國男の『遠野物語』が有名な場所です。
地域のおばあさんや小学生が遠野物語の「語り部」になって披露してくれる機会も多いのですが、とてもいい味を出しています。
それに加えて、遠野は現在も根強く伝統芸能が残っている街です。
神楽などは毎年多くのイベントで見ることができます。
子どもから大人まで多くの人が踊っているのが印象的です。
普段はなかなか触れられないこのような文化に触れられるのは遠野の魅力のひとつですね。
最近ではSL銀河が走ったりなんかもしているので、鉄道が好きな人にもおすすめできますね。
③人が温かい
遠野は外から来た人をとても大事にする印象があります。
歴史的に内陸と沿岸を結ぶ交通の要所だったこともあり、外来の人々を迎え入れる文化が根付いているのだと思います。
これまで遠野で多くの方にお会いしてきましたが、どの方もとても温かく対応してくださるので、いつも感謝しています。
民泊などを利用して一般の方のお宅などにお邪魔したときも、お酒や料理でこれでもかというくらい手厚くもてなしていただきました。
移住する際の懸念点のひとつに「その地域の人たちと仲良くなれるか」というものがあると思いますが、遠野はその点は心配しなくてもいいのではないかと思います。
④移住制度が整っている
遠野は移住制度が整っている地域のひとつだと思います。
「で・くらす遠野」という制度があり、移住から定住までのプロセスを市が支援してくれます。
実際、遠野にIターンやUターンで移住した人には何人も会いましたが、どの方も自分なりの楽しみを見つけて移住を楽しんでいますね。
既に移住した人がいてその人たちに話を聞けたり情報を仕入れたりできる環境は、移住先を検討する際にとても重要ですので、気になる方はアクセスしてみてください。
「一度生活の雰囲気を味わってみたい」という方は、以下のNPOが民泊サービスを行っているので、問い合わせてみるといいと思います。
気をつけたい点
でもそんな遠野ももちろん完璧な場所ではなく、移住を検討する際に気をつけたい点もあります。
- 冬がとにかく寒い(真冬は-20℃なんて日も普通にあります)
- いわゆる田舎なので都会的な雰囲気はない
- 日常生活に車が必要
- 内陸部なのでアクセスが悪い
- 本当に地域に溶け込むには長い年月が必要(移住した方が話していました)
冬が寒いのが一番のネックですかね。
今回は移住先候補のひとつとして遠野をご紹介しました。
参考になれば幸いです。
遠野に訪れる際は、最初は駅からのアクセスがいいあえりあ遠野に宿泊するのがいいと思います。
ほかにもいろいろコアな宿泊方法はあるのですが、まずはオーソドックスなホテルがいいかと。
遠野は宿泊できる施設が案外少ないため、行かれる際は早めに予約した方がいいと思います。