世にはびこる「本音で話そう!」という「甘え」

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最近「本音で話そうよ!」という言葉をよく聞くようになりました。

ぼくが嫌いな言葉のひとつです。

なぜなら、そこに「甘え」が見られるからです。

「本音で話そう!」と言われて「はいそうですか」と本音で話し始める人を、少なくともぼくは見たことがありません。

ということは、「本音で話せない理由」がそこには存在するはずなのです。

しかし未だに「本音で話そう!」という要求がやむことはありません。

相手の背景にある理由を無視して自分の要求を通そうとしても、相手の行動を変えるのは難しいでしょう。

なので今回は、人に本音を話してもらいたいと思っている人に、最初に自分の胸に聞いてもらいたいことを書きました。

「本音で話そう!」という前に自分の胸に聞きたいこと

これまで本音で話せる環境づくりをしてきたか?

この言葉が出るということは、現時点では本音での議論ができていないと話者が感じているということです。

本音の話ができない理由はいくつもあるでしょうが、その中の一つに「本音の話ができない環境」があることは間違いないでしょう。

例えば会社でいえば、それまで仕事以外の話をすることを禁止されていたにも関わらず、急に「本音で話そう!」と言われても、社員はギャップの大きさに戸惑ってしまうでしょう。

本音で話す人を増やすには「環境を整える」ことが必要です。

何を言っても許される空気感を作ること、自分の欲求や不安、不満を素直に表現できる人間関係を作ることが不可欠です。

これを作るには長い時間がかかります。

その労力を惜しまずに、日々少しずつ環境を変えていく努力が必要なのです。

自分は本音で話しているのか?

自分から本音で話そうとせず、相手の本音のみを引き出して、自分だけが得をしようと考えていないでしょうか。

それでは相手の本音は引き出せないでしょう。

心理学には「返報性の法則」というものがあります。

何かを人にしてもらったら、そのお返しをしなくてはいけないと考えてしまう原理です。

相手に本音で話そう!というよりも先に、「自分が本音で話している」と相手に感じてもらうことが大事です。

相手を変えることはできません。

変えられるのは自分だけです。

相手に本音を話してもらいたかったら、まずは自分が本音で話すようにしましょう。

自分の不安・不満を解消したいだけではないか?

なぜ相手に本音で話してほしいのですか?

自分の不安や不満を解消したいだけではないですか?

自分の不安を、相手を利用して解消しようとしているだけなら、相手に本音を話してもらうことを要求すべきではないです。

それはただのエゴの押しつけです。

自分のケツは自分で拭かないといけません。

本当に重要なときを除いて、このようなデリケートな要求をするのは避けましょう。

本音で話すことと相手を非難することは違う

上の質問を見ても、本音話すことが必要だと感じている人に、もう一言だけ言わせてください。

「本音で話すこと」と「相手を非難すること」は違います。

「本音」というとどうしても「ネガティブな言葉」を連想しがちですが、ネガティブな言葉と本音は本来は一致しません。

率直な感情や意見を丁寧な言葉で伝えることは十分に可能です。

むしろ大人として、相手を傷つけることなく本音を言える技術、そしてそのように表現された本音を聞き取る技術は身につけておきたいものです。

いろいろ書きましたが、本当は「本音で話そう!」なんて言わなくても済むような世界になるといいなと感じます。

それがぼくの「本音」です。

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