実は脳は「苦しむことを自ら好んで選んでいる」。『苦しまない練習』を読んで

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小池龍之介さん著『苦しまない練習』を読んだので感想を書いていきます。

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お坊さんの立場から語る「苦しまない」ための方法

著者の小池龍之介さんは、現役の住職さんです。

『考えない練習』がベストセラーになったので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

この記事でご紹介する『苦しまない練習』は、お坊さんの立場から語る、「苦しまないための方法論」です。

人の脳はなぜ「自ら好んで」苦しむのか

自ら「苦しみたい」と思う人はなかなかいないですよね。

しかし小池龍之介さんは、人の脳や心は「自ら好んで苦しむことを選んでいる」と指摘します。

「なにー!」という感じですよね。

ぼくはそんなにドMじゃないぞ・・・

その理由を、小池さんは「脳は常により強い刺激を求める」からだと述べています。

苦しむことによって分泌される不快な脳内麻薬がビリビリと刺激するとき、私たち個人は「イヤだ」と感じますけれども、心の仕組みにしてみると「多量の刺激を得ることができて好ましい」とばかりに歓迎していることだったりするのです。

これらの作用は、まだ人が荒野に住んでいた頃、猛獣などの外敵に襲われないようにするために必要だったのですが、それが暴走してしまうと、現代では人間関係や自分自身との関係に悪影響を及ぼしてしまいます。

そのため小池さんは「むやみに苦しまない練習」をすることをこの本のテーマとしています。

生き延びるために仕組まれているはずの「苦しみ」は、それが麻薬的に神経を蝕むがゆえに、放っておくとこのように暴走してしまう。その暴走を食い止めるべく、「むやみに苦しまない」練習をしてみましょう、というのが本書の中心テーマです。

苦しみから逃れるためには「執着を捨てる」ことが必要

この本には自分自身のこと、人間関係のこと、人間一般のことなど様々な事例が載っています。

それらの多くの事例の中でぼくがこの本から読み取った最も重要なメッセージは、「自分を含むあらゆるものへの執着を捨てること」でした。

例えば人間関係に関していえば、人に非難されたり悪口を言われたときに苦しんでしまうのは、他人に自分のことを認めてもらいたいと思っているからです。

すなわち、他人に対して「自分をよく見てもらいたい」という執着があるからなのです。

その執着から逃れられれば、人から非難されても気にならなくなるでしょう。

いや、現実的には、完全に気にならないまではいかないまでも、「ま、いっか」と思えるレベルには反応を抑えられるはずです。

他の例でも、苦しみを感じる対象への執着を捨てれば、自ずと苦しむことが減っていくということがずっと書かれていたように感じました。

自分自身を振り返ってみても、自分が他人に何か不満を覚えるときって、その理由を掘り下げていくと、その人に認めてもらいたいという気持ちがあるときなんですよね。

それに気づくことができれば、「ああ、自分が甘えていただけなんだ」と思い直すことができ、それまでの苦しみがふっと軽くなるような感覚を覚えます。

スキーやスノーボードを楽しんだあと、あの重い靴を脱いだときの感覚に似ていますね(似てない)。

ではどうすれば執着から逃れられるのか?

「執着を捨てればいいことは分かったけど、じゃあどうやって捨てればいいの?」という疑問が次に浮かんでくるでしょう。

安心してください。ひとつひとつの事例に対して、「こういう考え方をすれば執着から逃れて苦しまなくなれますよ」ということがきちんと本の中に書かれています。

そして小池さんの文体の特徴でもあるのですが、優しく、論理的に、整然とそれらの内容を書いてくれているので、すっと心に届きます。

まるでお坊さんの講話を聞いているようだ・・・。

気になる人はぜひ。

今心に抱えている苦しみが、きっと軽くなりますよ。

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